理事バリア・デイからの報告:「国連持続可能な開発会議(リオ+20)に参加して培ったこと」
2012.07.07
リオデジャネイロ | ブラジル

2012年6月20日(水曜日)~22日(金曜日)までの3日間にわたり、192か国から5万人以上の各国代表者が集った「国連持続可能な開発会議(リオ+20)」がリオ・デジャネイロ(ブラジル)にて開催されました。大規模な会議で知られる「リオ+20」は、参加者自体が熱心かつ、多様な経歴を有し、包括的社会とそれに対する熱望を抱いた人々が一堂に会し、考え議論する、歴史的な機会です。

参加者の期待値も高く、そのような前向きかつ積極的な姿勢と雰囲気に満ちた会議ですが、一方で、具体的かつ実行可能な目標と成果まで見いだせていないのも事実です。議題と行動指針を如何に遂行していくのかについて様々な課題に直面しながら、世界から集ったリーダーと共に国際市民社会が注意深く各段階における交渉過程に倣い、望まれる変革「私たちが望む世界」について唱えました。若者の声が届き、世界の人々がそのような望む変革と将来について考え、ひたむきに取り組み、国際社会がより良い社会を築くために消極的かつ無反応な態度を示さず、積極的な方策を打ち出し、民間セクターが国際社会と共に協調的な姿勢で(望む変革と将来に向けて)橋渡しをしていく様子を目のあたりにし、とても希望を持つことが出来ました。

その中で最も注目に値すべき事例は、ヤスニITTイニシアティブです。このイニシアティブはIvonne Baki博士によりエクアドル政府と共に推進され、(エクアドルのアマゾンにある)ヤスニ国立公園から石油を採掘しないことで、その多様な生物種のバランスと生態系を保護することを目的としています。成長を続ける新興国により取り組まれ、(国際社会としての)価値を行動指針の柱に据えているヤスニITTイニシアティブは、エクアドルが寛大な態度で臨んでいる、人類にとって恩恵ともなる試みです。国際社会も協調し、このイニシアティブを支援・助成し、長期的かつ人類の生存を基調としたヴィジョンに立ちながら、短期的かつ営利的視点に偏った見識に陥らずに、この比類ない素晴らしい試みに取り組んでいます。また、特筆すべきこととして、エクアドルでは「自然の権利」が法的に認められており、諸外国が追従すべき模範となっています。

各国のパビリオンが展示されている「The Athlete Park」を訪れた際に、イノベーションを代表する各日本企業の展示を収容しているジャパン・パビリオンを見かけました。富士通、東芝、石川播磨重工業、三菱商事、経済産業省などがパビリオン内にて展示をしており、独自の技術や将来展望のみならず、日本が誇る対人関係と他者への思いやりにも触れることが出来ました。

多くの国々の人々と会い、とても刺激的な機会となりました。そうした出会いの中で、それぞれの人々が共通のものとして抱いている信念があることに気が付きました。それは、

-  皆が繋がっている(「We are One」)
-  地球は共通の地球村(Global Village)
-  私たちが似通っていることは、その違いの部分よりも大切なこと
-  価値を共有し、同一の星で、資源を皆で有効に活用し、(望ましい)将来を共に描くことで、人類皆が一つになる
-(望ましい)世界を築くには、個々人が責任を持って行動することが必要

それぞれの経験と見識を有した人々が参加した「リオ+20」を通じて、この世界の素晴らしい多様性に満ちた機会と場に心底感銘しました。

末筆として、「リオ+20」への参加は、息をのみこむほどの素晴らしい景観であるリオ・デジャネイロとクリスト・ヘデントール(Cristo Redentor:ブラジルのリオ・デジャネイロのコルコバードの丘にある、巨大なキリスト像で、2007年7月に「新世界七不思議」の一つに選出)を訪れずには締めくくれません。必見です!

最後に、私が「リオ+20」へ若者の代表として参加し、会議に貢献することに共感し支援を頂きました、あきら基金と世界経済フォーラム・グローバル・シェイパーズにここに改めて感謝の意を表します。

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